新しい上司と、会う

会社勤めの場合
異動があると
新しい上司に
出会うことになる

いつでも
新しい上司との出会いは
新鮮なものである

過去に上司だった人と
再会するにしても
意外なことに
新鮮であったり
するものである

今回、私の上司となった人も
海外経験が豊富な人である
そして
私とほぼ同じ時期に
別の国から帰国してきた人であった

知っている人ではあるが
上司と部下の関係で
仕事をするのは
初めて、という感じでもある

私はこういう時
いつも自然体で
新しい上司と会うように
心がけている

自分を作ってもしょうがない

それが私の
私なりの答えでもある

緊張する人もいれば
面倒くさいと思う人もいる

でも、人は
お互いに話さなければ
何も理解し合えるほど
器用な生き物ではない

だから
私は積極的に自分のことを
話すようにしている

そうすることで
お互いを
少しでも理解できたらと
考えているからだ

時代が変わり
こうして
自分のことを話すことが
普通になってきた一方で

プライベートのことを
あまり知られたくないという人がいるのも
事実である

私個人としては
仕事や業務に影響が出そうなことについては
打ち明けておくべきだと
考えている

それは正直に話すことで
結果
最終的に理解者を得る経験を
ほとんどすべてのケースで
味わってきたからでもある

今回の不妊治療のことも
その一つである

苦しみながらも
正直に話したところ
本当に
いろんな意味で
配慮された
人事異動につながったわけである

帰国するという決断の
苦しみを
全ての人に
分かって欲しいとは
思っていないが

少なくとも
そういう気持ちを
持っていたことを
新しい上司に
告げることに、した

これからの人生
まだ先は長いのだから
後悔がないように
決心したことは
やり切ることだよ

新しい上司は
私にそう言って
優しく微笑んでくれるのであった

改めて
人に恵まれて生きていることを
痛感する
出会いでもあった

La Carrière -Mariko