今更ながら
私は
自分の女性らしさを
大切にしたいと
思うようになった
長年
私はボーイッシュであることが
自分のキャラクターであると
思っていた
そして事実
それは十分にあるのだが
そんな中でも
女性らしさを
忘れないで生きなければと
なぜかそう、強く思ったのだ
私も奇跡を起こしたい
それは自分が母になるという夢
自分の遺伝子を
この地球に残すのだという意思のことである
もしかすると
私はすでに
若年性の更年期に入っているのかもしれない
それでも
自分にできる
最大限を
やりたいと思ったため
日本に帰る決意をしたのである
女性らしさを大切にしたい
仕事の場で
パンツスーツの方がよい場面も多いが
私は
足元だけは
ハイヒールで臨んでいる
その姿勢はこれからも
崩さないでいきたい
さらに
自分のためにも
ハイヒールがきっかけで
自分の女性らしさのようなものを
もう少し磨きたいと
思うようになったのだ
それは
官能美という言葉に
代表されるかもしれない
動作、しぐさ
その一つ一つに
想いを込めること
そんな小さなことからでも
私はもっと女性になれるはずである
大昔の私を知っている人が見たら
きっと驚くであろう
欧州から帰ってきた私を見た人が
ハイヒールを履いている私に驚いた時を
ふと、思い出す
それと同じくらいの驚きを
私は自分のオーラで示したい
日本帰国が迫るにつれ
私の中で
今回の帰国が
女性として、日本のオフィスで
ふるまうことが
使命のようにも思われるようになった
オフィスの女性たちが
もっと輝けるように
私は彼女たちの
何歩も先を歩いている
エネルギーのある人で
ありたい
女性らしさを大事にしたい
仕事は男性より男らしいと
言われて久しいが
あの人が
歩いている姿は
美しいと
言われるように
オフィスをまるで
映画の舞台のように演じて行きたいと
心に小さな
火を灯すのであった
La Carrière -Mariko