締め切りを決めるということ

そういえば
小学校に入ってすぐの頃
私は宿題というものの
意味を理解していない子どもだった

何がというと
休みの最終日近くまで
宿題をやらなかった
記憶がある

しかし
それはある時から
変わった

それは
先生が言っていることが
正しいのではなく

自分が
周囲に合わせる生き方をする必要性が
ないということに
気が付いたからである

周囲に合わせる生き方を
強要する熱血教師が
小学校1年生と2年生の
担任だった

親たちからは評判も良かったが
生徒である当の私は
本当に印象のかけらもないほど
その教員が嫌いであった

そう
私は知っていた

小学校1年生の頃から
自分は他人と一緒にされるべきではないということを
たとえそれが
日本の文化、教育方針であったとしても
私は私である、と
知っていたのである

そのことに気が付いてからは
小学校の夏休みの宿題は
とっとと仕上げることにした

他に学びたいことが
たくさんあったからだ

人間とはそういうものだ
自分がやりたいことに対して
情熱を
傾けるられるように
できている

だからこそ
宿題を
先に終わらせることにしたのである

周囲に合わせて
学校の宿題をやることにフォーカスするのではなく
他にやりたいことをやる
それが自分なりの
自己主張でもあった

しかし
大人になると
締め切りというものに
毎日追われることになる

私も締め切りに追われる身である

もっとハイヒールのトレーニングに
時間を割きたいと思う時もある
でもそうもいかないのが
大人の事情というわけである

特にチームに仕事をさせていると
締め切りを守れない人が
必ず出てきてしまう

ここはラテン系ということで
私はいつも
余裕を持った仕事の依頼をするようにしている

それでも
時折
間に合わないこともある

人間というのは
さぼるように出来ていると考えるか
それとも
仕事をするように出来ているととるか

それは大きな違いだが
私は皆
決してさぼりたいわけではないのだと
思うのだ

締め切りを設定することで
自分へ課す課題や問いの立て方が
変わってくるということを
大抵の人は知らないでいる

だから、私が提供する
ハイヒールレッスンでは
単に歩くことを教えるだけではなく
人生の目標設定をきちんと考えられるような
仕組みを
少しでも紹介できたらと
考えている

La Carrière -Mariko