5月1日という日

私は5月1日という日が来る度に
夏が来ると感じる

子どもの頃から
私は魔女や魔法使いが大好きであった

ケルトの本やドイツに残る
たくさんの物語を
読みあさってきた

5月1日は
夏の訪れである

だから前日の夜に
魔女たちが宴会を開くのだという話を
聞いたことはないだろうか

シェイクスピアが
真夏の夜の夢で描いたことで
有名になったが
ヴァルプルギスの夜と
呼ばれるものが
有名なものではないだろうか

さらに
古代ローマに由来があり
夏の豊穣を祝うための祭事が
5月1日には行われていたという
歴史もある

いずれにしても
このような習慣から
英語圏では5月1日を
May dayなどと呼ぶ

さらに歴史の上では
アメリカで労働者たちが
自分たちの権利を主張するということを
成し遂げた日でもある

現在も
この日は労働者が権利を主張する日
もしくは労働者を称える日としての
意味を持っている

今年の夏は
今までと違う
夏が
始まりそうである

それは
COVIDの影響でもあれば
働き方を変えることでもあり
生活を変えること
生き方を変えることを
皆が真剣に考える夏になるのではないかと
思っているからだ

私の夏は
コンサルティング卒業
そして
コーチとしての独立ということを
視野に入れて
自分を律していかなければ
始まらないと思うばかりである

そういえば子どもの頃
真夏の世の夢を演じる機会があった
しかも英語劇である
ヘレナの役を演じ
英語劇のコンテストに出たことを
ふと
思い出した

英語が苦手だったのにもかかわらず
なぜか
英語劇をやることになった
不思議なものである

苦手と思っていたり
嫌いと思っていると
何かそれを
乗り越えるためのチャンスが
不思議と廻ってくるように
出来ているのではないかと
今になって、思う

ハイヒールとの縁も
不思議なもので
私と無縁であった世界と
なぜか
化学反応でも起きたかのように
惹かれ合ったのである

そして今や
ハイヒールコーチになり
その歩き方を
誰かにお伝えしようというわけなのだ

こんなことが
あって良いのだろうかと
時折、自分を振り返って
微笑ましくなってしまう

でも、人生とはそういうものなのだ

変えて行くのは自分しかいない
変わろうとする気持ちも
自分しか持てないのである

だから、私は
自信を持って
苦手なものに
少しずつ距離を縮めることを
他人にお勧めしている

もちろん
そういうやり方が嫌いな人もいるであろう

でも苦手だからこそ
昇華させることができるものも
必ずあるのだ

5月の風は
優しい風であってほしい

ハイヒールで歩く一歩が
柔らかく美しく
でも強くしなやかな
ものであるように

世界に吹く風が
優しいものになることを
願ってやまない

La Carrière -Mariko