在宅勤務で変わったこと

メキシコは4月頭から
ゴーストタウン化している

開いているレストランは限られており
普段の1%に満たない
ショッピングモールも
衣服など最低限必要なものを買う人のために
時間短縮などをして
対応している

一部の大きなデパートというか
小売り店舗は休業している状況だ

スーパーマーケットでは
普段は買い物の際に
レジのあと
荷物を詰めてくれる人がいるのだが
彼らは大体定年後の年齢の人たちであったため
今は自分で荷物を詰めなければならなくなった

私も週末は自宅で仕事をするようになった

毎週日曜にあったヨガ教室もお休みであり
同じく日曜日に、大きな道路を封鎖して
市民が走ったり歩いたりできるような
歩行者専用道のような取り組みも
お休みである

どうしても歩きたいという欲求から
私は時折、家の周辺を中心に
約30分から1時間、歩きに出た
時々長く歩くと
気持ちや頭の中がすっきりする

それでは
日常は、どうか

まずは睡眠時間が少し長く取れるようになった

さらに、好きなものを
好きな時に食べたり飲んだりすることが
できるようになった

ただし、良いことばかりでもない

実際、ランチを作ったり
片づけたりする時間を入れての昼休みと思うと
実に時間のコントロールは難しい
また、私にとって
通勤時間は貴重な時間でもあった

車で40分ほど
好きな音楽を聴いたりしながら
景色を眺めながら運転する時間は
ある意味瞑想ともいえる時間であった

さらに、家で仕事をしているので
ついつい、メールを繋ぎっぱなしにしてしまったり
就業時間が長くなってしまうことも
デメリットである

しかし
私にとって
一番大きな違いは
自宅にいる間は
好きな格好でいられることである

暑い季節の一つである今
自宅ではワンピースにハイヒールで
快適に過ごしている

気分転換で
会社に出社していた時は
コーヒーを買いに行くなどをしていた代わりに

自宅で鏡を見ながら
ハイヒールで数歩歩き
気分転換を図ることができる

こんな日が来るとは

いろいろと課題はあるものの
在宅勤務の持つメリットは
大変大きい

何より
自分の時間の過ごし方ができること

それが一番大きい

例えば休憩の仕方や
こだわりのお茶やコーヒーで
時間を過ごせること

食べたいと思うものを
自分で作って食べられること

オンとオフとの切り分けを
もう少し上手にやりたいと思うが
それを除くと
良いことづくめなのではないだろうか

もちろん
お子さんのいる家庭などでは
そうはいかないことは
十分承知しているが

私は今、この時を
いかに楽しんで働くのかを
大切にしたいと思う

ふと入ったメールを開けると
在宅勤務の期間が延長される
お知らせであった

正直なところ
在宅勤務が長引くことで
全体としての効率が
上がっているとは言いにくいが

私の女性らしさを磨くためには
これほどの
特効薬は
他に、ない

La Carrière -Mariko