すでに、日本は後進国だという自覚

メキシコに住んでいると
日本の素晴らしさを
感じることもあるが

一方で
外に出てみると
もう
日本は世界の競争相手ではないと
思われているのではとすら
感じるのである

たとえば
Quality of Life
生活の質だが
給与水準と物価
そして休みの取り方や
働き方において

私たちは
競争力があるのかと
問いたい

こんな働き方で
こんなアウトプットで
何を持って
世界に立ち向かえるのだろうか

答えは
NOである

戦後
私たちの親の世代は
とにかく
復興に命を懸けて
日本という国をよくすることに
精一杯であった

そしてそこから発展を遂げてきたのだが
がむしゃらに働くということが
当たり前でない世の中になったというのに

過去の古き良き時代を
捨てられないでいるのである

公益財団法人日本生産性本部によると
日本の労働生産性はOECD加盟36カ国中21位
主要先進7カ国では
1970年以降再最下位が続いているという

これは
1970年代から
同じ労働力をかけているのに
生産効率が上がっていないことを
意味しているのである

なぜ
効率が上がらないのか
働き方が変えられないのか

私自身も
根っからの日系企業に
勤めているが

会社が変わっていかないこと
変われないことに
苛立ちを覚えることが多い

変えたくても変えられないと
声を上げたくなる読者も
いるのではないかと想像する

私も同じ気持ちである

企業や会社、社会が変わるためには
まず個人が変わらなければならない

私自身が
働き方
生き方に変革をと
思わなければ
何も始まらないのである

まずは
自覚を持つことである

世界の中で
どのような立ち位置にいるのか

いや、そんなことは
私には関係ないと
思う人もいるかもしれない

でも
実は関係がない人など
一人もいない

日本は昔から
石油は輸入に頼っている
そして、電気は火力発電に頼っている

つまり
世界から買い入れたものを頼りに
私たちの毎日が
成り立っているということだ

だから
一人たりとも
世界の中での日本の位置づけに
無関係な人などないということを
この場を借りて
伝えたい

変わりたいという思い
もしくは
変わらなくてはと思うことが
最初の一歩である

ハイヒールを手に取って
歩きたい
と思う気持ちも
世界の中の日本と同じである

自分には関係ないと思っていると
まったく無縁の世界も
自覚を持った瞬間に
身近な世界になるということだ

私も日本を、世界を
変えていく人の一人になろう

La Carrière -Mariko