古き良きにしがみつく

日本において
名のある大企業も

一歩国の外へ出てみると
ただの外資の中小企業であるということは
残念ながら事実である

もちろん
GoogleやAppleなど
世界に名を馳せる会社には
ブランド力がある

それでも
会社の出身国と比べると
外の国にある企業規模は
断然小さくなるものである

中小企業と大企業
個人事業主とベンチャー

それぞれで会社の規模は違うが
何かしらの役目を担い
社会貢献をしているという意味で
機能は同じである

その機能を果たすべく
それぞれの仕事に取り組むわけである

会社によっては
自社の文化を大事にし
それを海外へ持ち込むところもあれば

その土地にあった文化に変化をさせ
会社の社風を変えるところもある

日本企業はどちらかというと
前者の場合が多い

Yahooファイナンスを見てみると分かるが
現在の東証一部上場企業の多くは
昭和に設立された会社である

少し古新聞ではあるが
10月18日付に調べたデータを参考に
数字でご説明したい

情報が掲載されている2159社のうち
平成時代
すなわち1989年1月8日以降に設立された会社数は
499社で、全体の23%である

つまり77%の会社が
昭和時代に生まれた会社であるということだ

全体のほぼ8割に近い企業が
昭和時代以前に創業され
その伝統を大事にしながら
成長しているというのは
良いことももちろんあるが
一方で、悪いこともある

市民や世間の価値観は
変わるものである

それは働き方改革などと呼ばれ
政府が主導で行うものだけに
留まらない

インターネットができあがり
世界中の情報が
自宅にいながらにして
手に入るようになり

女性の社会進出はもちろん
多様な人種、性別、文化の違いに対する
理解も深まった

そんな中で
これまで培ってきた自社の文化だけを
大事にすることが
悪さをすることも
大いにあるのである

企業文化
社風などと呼ぶと
聞こえは良いが

言わばそれは
どのように働くか、という
働き方そのものや
仕事に対する考え方のことでもある

いつまでも
古き良き時代の思い出に浸っていては
新しい改革が進まないというのが
昭和時代に設立された企業が
直面している課題ではないかと
考えている

La Carrière -Mariko