休息のご褒美

働き続けているすべての人に
休息のご褒美があるべきだ

しかし
親という仕事だけは
休息がない

子どもがこの世に生を受けた瞬間から
手を離れていくまで
一瞬たりとも
気が休まらないものである

それでも
時には
親という仕事に休みを持つことも
必要である

日本の母親たちは
頑張り過ぎではなかろうか

保育園へ預けることも難しく
ベビーシッターや乳母の存在も
まだまだ一般的ではない
さらに
周りの目が気になって使えない人も多い

しかし親が倒れてしまっては
元も子もないのである

メキシコでも同じである

まだまだ男性が家計を支え
女性は子どもを産んだあと
家庭に入るケースが多い

私のチームにはシングルマザーもいる
彼女は仕事に来ることが
親業の休息でもあると言う

日本の母親が
頑張っていることは
事実である

しかし
頑張りすぎて倒れてしまっては
元も子もないのだ

時には頑張っている親業に
休息という時間があってもよい

休息のご褒美を、自分に

それは決して罪なことではない

私の友人は夫婦間で上手に
休息を取り合っている
彼女たちは月に一度は少なくとも
それぞれが週末を自由にすることができるよう
努めているのだと言っていた

その週末はどちらかが
子守に徹底するのだそうだ

そんな夫婦や家族が
増えてくれればと
メキシコ人たちの家族愛を感じながら
日本のことを思う

La Carrière -Mariko