ハイヒールに対する憧れを持ちながらも
なかなか挑戦する勇気がない女性も
実はたくさん
いらっしゃるのではないだろうかと
想像する
かつての私がそうであったように
単に
興味がない人も
いるであろう
しかしながら
もし
ハイヒールを見て
美しい
と感じる一瞬があれば
すでに
憧れは始まっている
ハイヒールは
履き物、靴としての芸術品でもあるが
私たち人間が身に着けることで
はじめて
完成品の作品になる
作品を完成させるのは
私たち自身である
もし
ハイヒールで歩くこと
美しく歩くことに
挑戦してみたいが
怖気づいているという方がいるなら
ためらいや恐怖
できないかもしれないという
すべての思い込みを
捨てるべきであると
断言したい
今日の、今の私たちが
これから先の人生の中で
最も若く
一番の可能性を秘めているのである
過去の栄光や成功物語
失敗や苦しんできたことが
今日の私たちを作っているのは
まぎれもない事実であるが
視点を未来に移すと
今日の私が、これから先においては
最も若く
可能性に満ちていることに
常に、変わりはない
きちんと歩けるか不安である
正直、毎日トレーニングはできない
時間を割くのが難しい
はっきり言って忙しい
これらは
まぎれもなく本当のことであろう
そして
状況も理解でき
受け入れられる言い訳でもある
そういう意味では
コーチの卵の私も
全く同じである
全ての不安要素や
実際の時間のやりくりは
決して
褒められたものではない
しかし
自分に言い訳をし
何もしない時間ほど
無駄な時間はない
ためらっている時間があるならば
是非
目の前にあるハイヒールに
足を入れ
鏡の前に立つべきだ
それだけでも
貴女の脚が
ひとりの人間の脚から
芸術品に姿を変わる瞬間を
味わうことができる
細く高くピンの上
真っ直ぐに立つヒール姿の貴女は
ハイヒールを身に着ける前と
全く違う
オーラと姿勢を
自然と放っている
踵が高くなる
たったそれだけでも
世界がこれだけ変わるのだと
感じられるはずだ
脚や足の痛みや
身体の不調が理由で
ハイヒールを
躊躇されている方も
おられるであろう
時間はかかるかもしれないが
日々のトレーニングは
裏切らない
これは
負傷した人が
リハビリをして
身体を整え
回復させていくことと
よく似ている
正直申し上げて
ハイヒールで美しく歩くことに
近道はない
ハイヒールを見て
美しいと感じる心があるならば
今すぐ鏡の前で
ハイヒールを身に着けた
自分の姿を見るべきだ
躊躇している時間はない
今日の
一番可能性に満ちた自分を
大事にするべきである
La Carrière -Mariko