身体と心はつながっている-1

数日前から
歯が痛いという
私の人生において
なかなか遭遇してこなかった
トラブルに遭遇し

歯医者へ足を運んだ

ありがたいことに
私は虫歯に
ほとんど
悩まされたことがなく

虫歯がないのが
取柄で大人になったのだが

働き始めて
数年が経って
右の奥歯に
虫歯があることが
判明した

所説あるが
今でこそ
虫歯菌は
人から人へ移るものであると
言うものもあるが

虫歯が多かった
この時代を共に過ごし
海外で働くことを選び
結婚の約束を
白紙に戻された
とあるパートナーから
もらった
負の遺産でもあると
確信している

虫歯と無縁だった私は
歯が痛いという感覚がなく
親知らずが痛いのだと思い
歯医者へ行った

ところ
すでに神経を抜く必要があるほど
酷い虫歯になっており
私の歯の痛みは
親知らずではなく
虫歯であったという
オチであった

私は歯の治療を
人生で初めて受け
白い歯でありたいと思ったことから
セラミックを入れることを
選択した

そして後々
これが
さらなるトラブルに
繋がった

当時ダイビングを趣味にしており
リバースブロックという
歯の治療の際に
僅かな隙間ができている場合
そこの空気に
海中と地上の上下によって
圧がかかり
歯と歯茎に負担を与え
痛みとなって
現れる現象が
私の身体に起きたのである

結局、このセラミックは
治療してもらった歯医者で
外してもらう結果となった

治療を担当した歯医者に
再度歯の根の治療をするなら
請け負いますと言われたのだが

やはり信用できないと感じ
転院することにした

セラミックの歯は勉強代として
消えて行った
苦い思い出である

そして
この事件から
20年余りが過ぎても尚

私にとって
この人生唯一の虫歯が
とにかく
悩みの種となり
今日に続いているのであった

La Carrière -Mariko