不安な時こそ脳科学を-2

人生の出来事に
何一つ意味がないことは、ないと
ポリシーにしている私であるが

今回ばかりは
つらく、苦しい試練であった

ようやくブログに書けるくらいまで
平常心を取り戻せたというのが
本音である

待望の妊娠から一転
流産手術を受けた私を待っていたのは
更なる試練であった

それは受精卵が原因で
子どもがすでに子宮にいないのに
胎盤を作ろうとする
細胞が残っている可能性があるという
告知であった

そもそも流産手術後の検診は
二週間後であった
が、一週間ほどたったある日

病院から電話があり
早めに来て欲しいという話があったことに
昨日のブログで触れたが

頭の回転が早い方は
早めに来て欲しいという時は
決して良い結果ではないことを
すぐに想像できると思う

何か早急に手を打つ必要があると
告げられているのが
その時点で分かった

そして病院で告げられたのは
胞状奇胎という症名であった
それは500件から1000件に一件くらいの頻度で
誰にでも起こりうる
受精卵が原因となって
引き起こされるものである

大体の場合
手術をすることで
害となる細胞を
取り去ることができるのだが

もし万が一
その細胞や組織が母体に残っていると
本当に最悪の場合は
肺などに転移をする
悪性腫瘍の一種となってしまう
可能性を秘めているのである

また細胞が受精卵
つまり赤子由来のため
細胞分裂の速度は最速である

人生で二度目である
死に至る病の可能性と接するのは

私は気が気でない数日を
過ごさなければいけなかった

そして
気が付いた

私は自分の命が侵されることよりも
もう不妊治療を続けられない
母になるチャンスがない人生を
歩むことの方がつらい

という
心の奥底の気持ちに、である

これは我ながら
衝撃的な気持ちであった

La Carrière -Mariko