メキシコ時代に
私が植えた種が
花を咲かせた
具体的に申し上げると
最後に仕込んできた
新しい製品が
世の中に出たということである
メキシコの
元部下だった人たちから
たくさんのメッセージと
写真が届く
誰が植えた種であれ
花を咲かせることができる
けれど
どんな花に仕上げるのかは
残された人たちの
腕にかかっていた
彼らは本当に
誇らしげに
その花を見事に
満開に
咲かせてくれた
その姿に
ああ、あの4年間の
メキシコでの日々は
彼らの血となり肉となり
さらには知となり
経験となり
全てに活かされていくのだなと
嬉しく思う瞬間でもあった
上司と部下は
選べないというけれど
出会ったからには
何かしらの
気付きを
それぞれの人に
持ってもらいたい
それが
上司としての
私の信念である
見事に
植えた種の花を
咲かせてくれた
メキシコのスタッフたちに
拍手を送りたいと思う
そして
私が残したものが
大きく育っていくのを
嬉しく思う
そしてこうして
人が育っていく姿を
見るのが
私は大好きなのだなと
改めて
これからの自分の未来を
考えようと思うのであった
La Carrière -Mariko