働きながら
高度生殖医療を受けることの
難しさを
時折、痛感している
自分で言うのも何だが
私は仕事が好きである
だから
どうしても仕事のスケジュールを
優先したくなる
しかしどうしても
日本語で言う不妊治療だけは
自分の都合で
予定を決められない
二日後にまた来てくださいと
ドクターからさらりと言われ
いざ二日後の
予約を取ろうとしてみると
既に午前の枠は埋まっており
午後の時間しかないとか
そういうことも
ざらにある
なんとも
自分の力だけで
スケジュールが決められないというのが
本当にツライ
仕事の会議などでも
通院の可能性がある日は
午前を空けるようにしてきたが
それだけでは
うまくいかなくなりつつある
週末の予定も立てられず
旅行に行くのは
夢のまた夢なのではないかとさえ
思われる
けれど
自分の人生である
自分と話し合い
メキシコから帰ると決めた
そして
最優先すべきことは
母になるということと
決めたのだと
改めてその思いを
確かめる
奇跡の連続が
命を繋いでいることを
日々、痛感している
だから
自分にできることを
背一杯やるのみだと
分かってはいるものの
心が追い付かないこともある
今回もまた
会議を一つ
キャンセルして
出席の代理を頼んだ
一年前の私には
できなかったことでもある
そうまでして
達成したいと思う自分の望みに
ただ従って
生きなければと
思うのである
La Carrière -Mariko