Elle est parisienne, pas mexicaine

女性が母になると決めた決意は
そう簡単に譲れるものではない
だから
私も電車で1時間半はかかる場所まで
鍼灸治療に通っている

ここの治療院は人気で
関東からはもちろん
地方からも通院している人たちが
たくさんいるのを耳にする

母になりたいという女性は
こんなにもたくさんいるのだ
つまり
少子化問題を
解決したいと思っている人たちは
こんなにもたくさんいるのだと
言うことを痛感する

皆、叶えたい望みは同じ
けれど
一人1人が抱える問題は
大きく違うのである

そこの先生には
これまでの経緯も含めて
私が意を決して日本に帰ってきたことも
話していた

その先生に言われたことが
今日のタイトル
メキシコ人ではなくて
パリジェンヌ

という言葉である

普段鍼灸院では
着替えるため
私服姿で先生と会う機会がないのだが
たまたま私を見かけて
誰かわからなかったと言うのである

私服姿を拝見する限り
メキシコ帰りの人ではなくて
パリ帰りの人に見えますね
と彼は私にそう言った

それもそのはずで
私自身のファッションセンスは
欧州在住時代に磨かれたものであると
断言できるからである

私がパリに住んでいたことを口にすると
妙に納得、という
表情を浮かべた

外見から受ける印象の
重要さを
改めて思い知らされる

服装は個人を表す
大事な自己表現である

もう少し余裕ができたら
是非
貴子さんのファッションセミナーも
受けてみたいと思う

私という人を
どう表現するのか

それがファッションであり
ハイヒールでもある

自分の姿を
美しくみせるのは
生まれ持った素質だけでは
決まらない

その素質を仕上げる
術を持った人こそが
真の美しさにたどり着くのだと
思うのである

La Carrière -Mariko