明るい兆し

もし
貴女がいつの日か
我が腕に
子どもを抱きたいと
考えている女性がいるなら
今すぐにでも
婦人科に行って

自分の身体に残された
卵子の数を調べることを
心から
お勧めしたい

私の身体に残された
卵子の数は
少ない方に入っていることが
証明された時

日本に帰る決断の
材料の一つでもあった

メキシコの検査基準では
正直
どの程度低いのかも
分からず
測定できないという
結果であった

日本に戻り
実は病院をすでに一度転院した

新しい病院で
その数値を図ろうということで
図った結果

その数字が
0ではないことが
確認できた

メキシコで絶望的であった
私の未来に
少しだけ
明るい希望の兆しが見えた

普通の人であれば
その数字に
ショックを受ける人の方が多い

それほど低い値では、ある

しかしそれでも
それが0でないこと

それは可能性があることを意味する

現に同じような数値の方でも
子どもを授かっている人もいる

私にとっては
明るい兆しの現れであった

この数値が本当に0だったとしたら
私は
日本に
何のために帰ってきたのだろうかと
自問自答の苦しい日々を
送っていたかも、しれない

そういう意味で
この検査結果を聞くのが
怖かった

私は自分の身体が
まだ頑張れるということを
数値で知り
自信を持った

まだ、頑張れる

私の目指す未来を
想像し、信じる

民間療法であろうが
栄養療法であろうが
ハイヒールで自分の
女性性を高めることであろうが

とにかくすべてを
出し切ろう

そう、思えた

私はこのために帰国をしたのだから

女性には女性の歩むスピードがある
それは人生や仕事のキャリアのことである

そしてそのスピードを
自分で決めなければ
男性と同じモノとして扱われる

日常の扱いは
男性と同じであるべきだが

女性特有の事情がある場合
どのように対処すべきなのか
人生を掛けて
実践している
毎日なのである

この経験は必ず
ビジネスコーチとしての私に
深みを与えてくれるだろう

La Carrière -Mariko