新しい働き方と女性活用

海外から帰ってきた私にとって
日本のオフィスは久しぶりであったが

それ以上に
自分に与えられた仕事の一つに
幻滅してしまった

仕事そのものは、かまわない

上司たちと言えばいいのか
上に立つ人たちの
考え方の古さに、というのが
正しい

例えば産休や育休明けの女性たち
彼女たちは
時短と言って
通常よりも短い時間の契約で
仕事を続ける選択をすることができる

そういうスタッフたちが
安心して働けるようにするというのは
必要なことである

しかし問題は
どのように、ということである

正直そこまで考えている人は
あまりいない

会社も
単純作業をやらせておけばいいと
思っているところがある

しかし、実際は
それでは
会社が立ち行かなくなるのである

その作業一つひとつにも
意味がある

そのため
一つの作業が抜けると
仕事が止まってしまうのも
確かである

仕事が止まる恐れがあるからと
会社はバックアップ要員を用意せざるを得なくなる

本当は
こうした時短であったり
家族に問題を抱えていたり
介護などをしている人たちに

作業を伴うような
仕事をさせるべきではないと
私は考えている

なぜなら
仕事に穴が開く可能性のある人に
穴が開いては困ることを
頼んでいることが
問題だと考えるからだ

大事なのは
仕事の質なのだと
改めて、思う

作業をさせておけばいい

そんな考え方を
捨てるべきである

在宅勤務が世の中の常識になり
新しい働き方が
広まりつつある世の中で

従来の凝り固まった
考え方は不要である

そうした時短の女性にこそ
頭を使い
何かを生み出す仕事や
時間をかけて取り組むことを
させるべきであると

私はこの数週間
そうした女性たちの働き方を見て
そう
確信したのである

かつての私が
女性活用プロジェクトを
成功させたのは

女性たちが
自分の力で
考え、行動したからであることを

古い考えの人たちは
永遠に学ぶことができないのである

一方で

女性側にも問題があり
与えられた仕事で
満足していてはいけないということを
なかなか
言い出さないのである

それは自分に自信がないからなのだろうか
それとも
単に
楽をしたいから、なのだろうか

自信のなさや
楽をしたいというような考えは
実は
生きている中で
美学を貫けるかどうかという強さと
とても似ているのではないかと
思うのだ

女性を活用するということ

それはきっと
女性が自立化するということを
改めて考えることに
他ならないのである

La Carrière -Mariko