ホテルの窓から
街行く人を
眺めていても
ハイヒールの女性を
見かけることは
ほとんど、ない
そもそも
女性の数が
少ないということかもしれない
それでも
雨の季節だからか
ハイヒールを
身に付けている人は
ほとんど見ないものである
確かに
日本の女性たちにとって
ハイヒールを身に付けることには
障害が多いのも
分からなくは、ない
満員電車に
長時間揺られる人もいるであろう
重たい荷物を
抱える人もいるであろう
それでも
ハイヒールを
自ら身に付けたい意欲の主なんて
本当に
微々たる人しかいないのかもしれない
私はあえてそんな人に
ハイヒールをお勧めしたいと
思っているのだから
もしかすると
頭がおかしいのかなどと
思われても
仕方がないのかもしれないとすら
思う
ハイヒールを
正しく美しく
身にまとう
それが
どれだけ難しいことなのか
トレーニングを
要するものなのか
きっと
分からない人には
一生分からないだろう
でも
ハイヒールという武器を
味方につけた人は
人生が
より輝いて行くことを
知ってもらいたいと
心から思うのである
私はパリに住む前
いや
住んでいたあの頃でさえも
ハイヒールと無縁の人であった
クリスチャンルブタンで
一足のハイヒールを見つけたことから
ハイヒールとの付き合いが
始まったのである
そんな私が9年の歳月を超えて
今はハイヒールを
自分のビジネスパートナーとして
迎え入れるように
なるわけである
人生とは
不思議なものである
ハイヒールと歩く人生が
今まで以上に
美しく
素晴らしいものになることを
自分の例から
是非
お伝えできたらと
東京を街を見渡しながら
思うのであった
La Carrière -Mariko