おめでとう、私

今日ようやく
人生で
私はこれまでの私を
褒めてあげることが
できる気を
迎えた気がしている

それは
一つの壁を
乗り越えたからである

3月頭の私は
心を強く持たねばならない
状況にあった

そもそも3月頭に
日本へ行ったのは
出張が主目的であった

出張中は
正直スケジュールも
分刻みであり
余裕があまりないものである

そんな中
この出張の
ミッションの一つでもあり
私が乗り越えなければならない壁が
とある試験であった

私はこの試験をかなりの高得点で
乗り越えたという結果を
知らされた

仕事を完遂する能力を問うものから
人間性であったり
チームや他人との距離の取り方や
他人との接し方など

人の上に立つにあたり
自分の素質を見極めるための
試験でもある

自分の弱み、強みをしること
それを第三者の立場から
かなり深いところまで
分析されるのである

試験に挑戦する前に
ありのままの自分で勝負をしろと
たくさんの方から励まして頂いた

そしてその結果
私は試験を突破した

と同時に
その結果が教えてくれたのは

自分自身の姿が
決して世の中に出ても
恥ずかしくない人なのだということを
改めて知らせてくれるものであった

私は常に、自分に自信がない

それが自分の弱さであることも
知っているが
なかなか
変わることができない

ハイヒールコーチになるための
コンサルティングを通じて
少しだけ自信を得たものがあるとするならば
それは
ハイヒールでの歩き方、である

日本に帰国し
家が揃った暁には
きちんと定期的に
動画を上げられるようにしたい

主にスペイン語での発信だが
自分が持っている可能性に
掛けてみたいと思っている

でも発信することそのものに
自信がない自分もいたりするのである

そして
そういう自信のない私が
試験を通じて
公に、私はちゃんとしている
このままで良いのだ

と自分を認められたことは
非常に大きな一歩であったと思う

しかし3月の日本出張は
精神的には大変きついものでもあった

試験の合間を縫って
病院に行ったのである

上司に言われたことは
これからのことを決めるにあたり
是非、病院には行ってくれていい
でも試験の結果に
悪影響を残すなよ
と言うことであった

この試験、人生で受けられる回数が
限られているものである
そのため
一度で合格を勝ち取るべきだと
言われている

上司の言葉は
一理ある

しかし

私はこの機会を逃すと
自分の将来を決めきることができないことも
知っていた

だから
試験という大事な局面にも関わらず
私は自分が
母になれるのかどうかの
可能性を調べる必要もあった

日本の病院はすごい

メキシコで
1日待っても出て来なかった
検査結果が
1時間で、出てきた

しかし
それは私に
過酷な現実を突きつける

この一年が勝負でしょう

その事実を知り
私は、心を強く持つことの
難しさを知った

試験よりも
日本へ帰らなければいけない事実に
正直、愕然としていた

この病院でやっている治療法が
世界でも有数の
私にとって最後の残された手法であることを
知っていたからである

試験に挑む時
そのすべてを忘れられたかと言うと
忘れらたわけではないが

それよりも
決断と
気持ちの整理が必要であった

結局、帰国から一週間ほどして
ようやく決意ができるに至った

そして今
あの苦しかった三月の答えが
私の目の前に
現実となって現れた

私は試験を突破した
そして日本に帰り
1日でも早く
日本の高度生殖医療の力を借りて
母になるのだ、と

人生はつらいことばかりではない
思うようにいかないときもある

でも
思うようにことを運ぶため
脳科学を駆使すること

これを私ももっと実践していきたい

La Carrière -Mariko