ケーキを焼く時間

在宅勤務で一番の恩恵は
隙間時間の利用である

オフィスに拘束されている時は
出来なかったことが
できるようになる

例えばそれは
数分間のエクササイズもであるし
炊飯器のスイッチを入れることも
その一つである

とても快適な時間を過ごすことができた

そして
ケーキを焼くことが
私の習慣になった

といっても
糖質制限をしているため
グルテンフリー
砂糖は代替えのものか
もしくは
ココナッツシュガーを使ったものである

午後もしくは
朝、会議続きで
しっかり食べらなかった時に
手軽につまめる
栄養補給を主目的として作る
手作りのケーキほど
重宝するものは、ない

私の勤務するオフィスでの
メキシコのランチタイムは
二時からである
そのため
いつも
朝食を遅めに食べるか
何かを口に入れていた

自宅では会議の合間で
好きな時間に
昼食を食べることもできる

これも大きなメリットである

そしてケーキを焼きながら
在宅勤務の恩恵を
ありがたいと
ただただ
思うのである

ケーキを焼く時間は
物にもよるが
20分から40分
ただオーブンの中で
自分が混ぜて仕上げたものが
熱のチカラで
変化していくのを
待つだけの時間である

しかし
この時間
外へ出かけることも難しく
火の番人をする必要もある
(最近は電気が多いのも事実であるが)

この時間をどう過ごすのか
それと在宅勤務は
とても似ていると思った

つまり
何もしなくても
バレることは、ない
(実は上司には誰が何をやっているのか
Dailyで会議をやっているとお見通しなのは
さておきとして)

でも
本当に必要なことは
やらなければならないし

それをやらなければ
ケーキは焦げてしまう

つまり山積みの仕事が残る
もしくは
時間切れの仕事に
ぶつかることになるのである

自己責任という言葉を使うのは
簡単すぎると思うが

何よりも
時間を有効に使えるかどうかが
今後の仕事やキャリアの
鍵にもなる

私は意外と
ぐうたらである

だから
ケーキを焼いている時間は
書き物をしたり
だらだらしながら
ケーキを見ていることが多い

在宅勤務中
そういう風な時間の過ごし方を
したわけではないのだが
どこか
そんな風な人生を
見直さなければと
オーブンを見ながら

思うのであった

La Carrière -Mariko