メキシコ人たちは
おカネの管理が苦手である
私がメキシコに赴任して
最初に対応した仕事の一つは
会社から出張のために貸与されるお金を
使い果たしてしまった部下が
もうしません、xx日までに返しますという
宣誓書にサインをすることであった
出張に出る際に
その経費を先に借りるというのは
日本では
あまりなじみがないかもしれないが
メキシコ人達は
宵越しのお金を持たないため
出張時に外食するお金すら
困るというわけである
そして大金を手にすると
つい嬉しくなって
使い込んでしまうと言うわけである
私の給与が
月に一度しか払われないことを知ると
どうやって生きていくの？と
聞かれるのである
そもそも、一か月分を手に入れたら
アッと言う間に使ってしまうというのが
彼らの考え方なのだ
そんな彼らが
在宅勤務をやり始めた
自宅にいると
実は色々と経費がかさむことを
彼らはあまり
考えていない
例えば冷暖房費用
食費（会社の食堂はとても安い）などが
その代表である
果たして彼らが
どのように家で過ごしたのか
再会の日が楽しみでならない
在宅勤務のメリットは
大いに享受してもらいたいが
自己管理能力を問われる時代
果たして
どのような結果が待っているのかと
少し不安が頭をよぎったが
部下たちの安全のため
スタッフたちの在宅勤務が始まった
早速初日から
仕事をせずに
自分の用事で
でかけたスタッフもおり
前途多難ではあるが
普段からきちんとしている
スタッフたちは
やはり
仕事もしっかりとこなしている
様子である
また
自宅にネット環境がないスタッフが
いることも
判明した
やれやれ、前途多難である
が
これも新しいチャンスの一つでもあると
考えると
まんざらでもない
出張が減ることで
少なくとも
出張費の使い込みがなくなることは
断言できるだろう
私も会議がない日は
極力
在宅勤務で対応をしていく予定である
通勤時間が減った分
ゆとりができることは
間違いない
La Carrière -Mariko