日本では
会社が比較的権力を持っていると
私は思う
それは
転勤辞令を出す際である
世界では
転勤は希望している人にしか
訪れない
もしくは
転勤しても良いと言った人にしか
訪れないものなのだ
しかし
日本では
ほとんどの会社で
総合職である限り
転勤を余儀なくされる
自分の意思とは無関係に
転勤辞令が出るということだ
私の場合
希望して
海外で働いているのは事実である
また
割と帰国したいという際に
事情を加味してくれる会社ではある
しかしながら
一般的には
転勤は容赦なく訪れるものである
もう
こんな働かせ方を
やっていたのでは
世界での競争力を
失うばかりではないかと
最近感じている
女性も社会へ出る時代
転勤は男だけの問題ではない
女性にだって
やってくるのだ
少子化という問題がある中で
家族を引き裂くことが
得策なのだろうか
女性活用を叫ぶ中で
夫と違う場所で働いてくださいと
指示することは
妥当な命令なのであろうか
日本人たちの
良いところはたくさんある
日本企業の素晴らしいところも
山ほどある
しかし
本当に人間一人ひとりを
考えているようには
到底思えない制度があるのも
事実だ
昭和の時代に生まれた企業は
特に
考え方が古く
変われないでいる
もう変わる、とか
変われないとか
そんなことを言っている暇すらないというのに
である
その昔
日本では
女性が家庭に入るのが
一般的であった
そのころは
子どもの学校などの問題はあったにせよ
転勤も受け入れ易かったであろ
社会が変わっても
社内の制度が変わらないがために
なかなか
転勤制度そのものの
柔軟性がない会社も
少なくない
Quality of Lifeよりも
Quality of Workが大事にしていると
世界から
見られても
仕方ないのではないかとすら思う
こうした日本固有の問題に
私も市井の一人として
何かしらの訴えを
会社へはしてきたつもりだ
それでも
世の中は
簡単に変わるものではない
だけど
こうした小さなアクションで
日本の労働環境が
少しでもよくなるのであればと
毎日願ってやまないのである
La Carrière -Mariko