パリ転勤の決意に至るまで

本日は
昨日の記事
パリに住みたいと、言ってみたら
の続きである

パリに住みたいと発言し
いざ、貴女はパリへ行きますと
上司から告げられた時

私は動揺の中で
ただただ
震えるしかなかった

実際にパリ行きに
Yesと答えるかどうかは
明日でいい

そして私の魂は言っている
答えはYesだと

しかし
心がついて行っていないのが
自分でもわかるのだ

その日は有り余る仕事ををなげだして
とにかく家に帰ることにした
そして家族や妹に連絡をしつつ
家路を急いだ

その晩、私はとうとう眠れなかった

別れた彼氏のこと
懸命に結婚活動をしている友人のこと
親の年齢
大学院の指導教官の顔

とにかく
様々なものが
私に襲い掛かってくるのだ
画像となり
言葉となり

私はどうしていいのか
自分を見失う寸前であった

頭ではわかっている
答えはYesである

しかし
私の身体と心は
その決断とは裏腹に
ストライキを起こしていた

結局、パリ行きを告げられた翌日
私は会社を休むことにした

上司には
悩みすぎて眠れなかったと正直に伝え
もちろんパリに行きます
でも一日だけ時間をくださいと
その日
体調不良で休むということを
認めてもらうことになった

私は特定の宗教を持つ人ではないが
とにかく、何かしらの力を借りてでも
自分の気持ちを落ち着ける必要があった

その日は昼近くまでベッドで休み
信頼のおける占い師に会いに行き
最後は縁結びで有名な神社に
お祓いを受けにまで行った

しかし
そうしているうちに
私は自分の決断と心と体が
一つになるのを実感した

パリへ行こう
フランスへ行くのだ

今思い返すと
この時の決断が
今日の私に、至る

ハイヒールレッスンを受けている、私
コーチを目指そうとしている、私
新しい家族の形を作ろうとしている、私

当日の決断が
今日の私の存在に
つながっているのである

La Carrière -Mariko