どこかで諦めの気持ちを持っている、私

こんな私は嫌いである

それは
どこかで
諦めるということを
受け入れてしまっている私である

ラテン文化に長く住んでいると
日常でも
思い通りに行かないことが
山ほどある

たとえば荷物の配達は
時間通りに来ることはなく
日付すら間違われてしまう

家の修理も
即日直ることはない

そんなレベルならまだいい

私は自分の野望とか夢とか
そういうものまで
簡単に諦めてしまっているように
感じているのだ

ここのところ
特にそうである

これでは、いけない

こんな私は嫌いだ

そして
こんな私を切り捨てるために
私は日本へ少しだけ
帰ることにしたのであった

気分転換が必要な時期であることを
本能的に悟ったのである

それは、二週間もない滞在だったが
親に会うことを主目的に
日本に帰ることにしたのだ

この気分転換の旅で
私は自分を見直したいと
改めて思ったのだ

人生をやり直すことは
不可能だが
明日からの自分は
変えていける

仕事を変えるとか
居住地を変えるとか
家族との関係を変えるとか

そんなことが
突然できるようになるわけではない

まずは嫌いな私の
諦めるということに
すっかり慣れてしまった心を
砕かなくてはならない

絶望的になることもある

それでも
諦めずに
這い上がる気持ちを

心の底から持てるよう
前を向けるよう

すぐに諦めがちな自分を
戒めたい

La Carrière -Mariko