転勤を繰り返すことは
生活に変化が多く
出会いや刺激に満ち溢れた
ポジティブな面もたくさんある
一方で
自分の居場所が
世界のどこにもないのではないかと
感じることも多い
今住んでいる土地こそが
自分の居場所であることは
言うまでもないことなのだが
その土地に
いつまで住んでいられるのかも
分からないのだ
転勤が多い仕事を
受け入れて働くということは
自分の居場所をなくすことでもある
いわば
根なし草なのである
私の場合、数年ごとに
住む国が変わってしまうのだが
選んだ仕事や職場、環境によって
住みなれた場所を離れなければならない時
改めて、その土地の素晴らしさを思い知る
土地から気づかぬうちに受けてきた影響を
たとえ根のない草であっても
痛感するのである
もちろん
自分で選び
その土地に残ることができる人もいる
そういう仕事や職種の人もいる
そして、根を張ったからこそ咲く花もある
根っこがあろうとなかろうと
土地から受けるパワーは
知らず知らず
実となり花となっていくのである
La Carrière -Mariko