新たな気持ちで

2020年は私にとっては
激動の一年であった

大好きなメキシコを離れ
ストレス社会、日本へ
敢えて帰ることを選んだ

それも母になるという
目標のためである

日本に帰ってきて
夏の間は
三歩進んで
二歩戻るような
出来事ばかりではあったが

季節が変わり
自分の身体にも変化があり

前へ向かって
進んでいる

そして
それが一番の
心の支えでもある

妊娠への
希望のかけらも見えなかった
メキシコ時代が
嘘のようでもある

新しい気持ちで
新しい年を迎えるにあたり
今一度
自分の気持ちに
向き合いたい

それは母になりたい
自分の遺伝子を残したいという
願望である

できる限りのことをやったことで
私自身の身体も変わってきた

しかし

これは夫婦で取り組むべきことなのだ
私のコンディションだけが良くても
夫のコンディションだけが良くても
成立しないということである

夫婦とは元は他人である

他人が二人集まって
協働作業として
生活を共にするのが
家族の始まりだが

子どもを持つための
こうした治療だとか
そういう世界も
同様なのだということである

互いを尊重しながらも
私たちに
残されたわずかな時間を
いかに活かしていくのかを
考えなければならないのだ

2021年
新たな気持ちで

私も私と向き合いたい

母になる
そのために
全力を尽くす

La Carrière -Mariko