そういう家も増えていると
聞くのだが
実は
我が家には
テレビが、ない
テレビがなかったのは
ここ数年の話ではなく
フランスとオーストリアに
住んだあと
帰ってきたときから
テレビがないのだ
昔から
日本のテレビがつまらないと
いつも思っていた
飲食の番組にしても
旅行の番組にしても
芸能人と呼ばれる
私から見ると
赤の他人の日本人が
作られた環境で
楽しそうにしているのを
見ていることに
意味を感じなかったからである
世界には
素晴らしい場所がある
レストランであったり
街角であったり
旧市街であったり
森や林や海
自然の風景や遺跡
高度な科学技術の施設
そういった場所や風景を
見るのは決して嫌いなことではない
時折ドキュメンタリーを見たり
映画などを見ることはあり
ニュースなども見聞きする
その昔
日常生活に
テレビの騒音は不要だなと
思ったことがある
そう、騒音だなと感じたことがあったのだ
美味しい、という言葉を
ものすごく大げさに叫ぶ声
やかましいほどのテロップ文字
これらは人の気を引くための
工夫でもあるが
なんと言えばいいのだろうか
決して見ていて
心地が良いものではないと
思ったのだ
それがきっかけで
今も日本の我が家には
テレビがない
テレビを何気なく
付けている家庭があるのなら
是非一日くらい
テレビのない日を
わざと作ってみると
TVがなくても生きていけるものだと
お分かり頂けるのではないかと思う
日常生活を疑ってみることは
人生を変える
小さなきっかけでもある
そんな小さなことを
試していくうちに
今まで気が付かなかった
新しい視点を得られたり
するものでもある
人生を変えたいと思う気持ちがあるなら
一度
自分の身の回りの
外からの騒音のボリュームを
下げてみることを
お勧めしたい
La Carrière -Mariko