我が子どもを
この腕に抱きたいと
生殖医療に取り組み始めてから
自分のための
楽しみは
全て後回しにしてきた
それは仕方のないこと
有名な病院の医師は
貴女は
子どもが本当に欲しいのでしょう?
では
第一優先は
何よりも
治療でしょうと
一言、きっぱり
言い切るほどである
その言葉に
異論はないが
それでも
私は
自分が自分であるために
私という人を
満足させる何かが
必要であった
そう思っている時に
本当に偶然の
メールのやり取りから
親友と久しぶりに
じっくりと
時間を掛けて
会う機会を得た
親友とは
親しい友達のことを指すのだが
何よりも
互いの良いところ
苦手なところを
知り合っており
阿吽の呼吸で
互いを干渉しすぎることもなければ
けれど
互いを補い合えるような
そんな人のことを言うのだろう
親友の存在の有難さを
この時ほど
身に染みたことは、ない
愛する親友への
心からの敬意と感謝を込めて
La Carrière -Mariko