逆流を泳ぐマグロか、鮫か

日本に帰る際に
上司たちが
とても配慮をしてくれたおかげで

日々の締め切りに追われる仕事に
埋もれる回数が減り
週単位、月単位への
締め切りの仕事が多くなった

一方で
正直、多くの人が
女性の生殖医療に詳しくなく
妙な気遣いを感じていたのも
事実である

私は意を決して
人事異動を決めてくれた
上層部に申し出ることにした

まだ余裕があります

その言葉に
相手は驚いていた

逆かと思ったと言われたが
まぁ
それも仕方ない

一方で
メキシコ時代と比べると
プレッシャーから
解放されているのも
事実のような気がしている
身体に起こる、不思議なことにも書いたが
なぜだか
身体のホルモン数値が改善していた

使ってきた排卵誘発剤の
何かしらの効果が
消えた可能性もあるかもしれないが
ストレスからの解放かもしれないとも
思える

一方で私は自分の中で
この余裕はなんだろうと思うほどに
余裕が生まれたことに気がついた

そして居ても立っても
居られなくなったのだ

人に相談すると

空いた時間は自分のために使えばいい
仕事が楽なら、それはそれ
ありがたく受け止める

などと言ってくれる人もいるのだが
私は正直耐え難かった

そして自分から行動に出た

偶然久しぶりに出会った人に
そうだな
Marikoは逆流を泳ぐマグロか、鮫か
忙しくないと生きた心地がしない人なんだろうな
と言われて

そうかもしれない

いや、知っていたけれど
言えなかったな

いや、そうだったなと思い出す

身体を優先するために
もう逆流は泳がない
けれど
流れに乗って泳ぐだけの
余力があるうちは

自分の生きている道を全うするためにも
仕事にも
力を使いたいと
改めて誓いたい

日本に戻ったこともあり
ビジネスコンサルティングに向けた
準備もしなければと、思う

美学とハイヒール
そして女性らしさを活かした
ビジネスコンサルティングを
展開できるような土台を
考えたい

La Carrière -Mariko