雑誌に載ったインタビューから

いつの日か
そういう日が来るかもしれないなと
密かに願っていたことでもあった

様々な場面で
ラジオや
地元のテレビなどの取材や
インタビューは引き受けてきた

雑誌も同じである

しかし、昨今では
メディアの情報も水ものである

何が言いたいのかというと
一瞬で
そういう情報は
消えてなくなるものだということである

さっきまで最新であったものが
もう、今では
古新聞になってしまうということだ

だから

雑誌の中に
自分の写真が
こんなにも堂々と掲載される日が来るなどと
想像もしていなかった

ただ、たくさんのインタビューを受ける中で
いつの日か
雑誌に小さくとも
私のインタビューが載ればありがたいなとは
心のどこかで思っていた

そしてそれが
奇遇にも
現実となった

奇遇というべきか
必然ともいうべきか

それは紙一重のことでもある

業界紙とは言え
まさか表紙や中表紙にも
インタビュー掲載と書かれており
とても恥ずかしい気持ちもあったが
何より
部下が誇らしげにしていたことが
印象的だった

諦めるな

この出来事は
私にそう語り掛けているように
感じた

私は一つのことを
半ば諦めかけていた

でも今回の出来事で
また
思い直すことにした

疲れ果てて
眠りをむさぼるだけの週末は
終わりにしよう

今一度
私が手に入れたかったものは
何であったのか
思い出そう

準備ができていなければ
受け入れられない事実

だったら
身体も心も
頭も
準備をすればいいじゃないか

雑誌に載った私は
そんなことを
今の私に伝えているようだった

La Carrière -Mariko